2010年07月13日

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???

う~~ん、

先週の第27回 『龍馬の大芝居』 みて、

武市と以蔵を助けるために土佐に戻り、
「自分が吉田東洋を殺した」と後藤象二郎に言う演出に思わず、

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???

えっ????、
龍馬って脱藩した後、土佐に戻ったのは暗殺される数カ月前のみだったんじゃないの?
しかも「自分が東洋を殺した!」だって!?

史実として残っている書き置きと比べるとあまりの拡大演出に

『そこまでフィクション化してええの~?』

という疑問・違和感を感じていましたが、
昨日の第28回 『武市の夢』 はまたまた史実とは違った演出。

残されている史実は、武市は最期まで東洋殺しを認めず、
逆に以蔵に毒を盛り口封じしようとした。
以蔵は武市の裏切りに絶望し、
最終的には武市が東洋暗殺指示を出したと自白するはずなんですが・・・。

ここへきて、切腹に至るまでの武市と以蔵の心情関係は、
『事実歪めすぎちゃいまっか?』という気持ちが強く、
悲しいかな、今回は気持ちが入りこめなかったんですわ・・・。

まあ、最初から登場人物の設定も本当の関係からすると
かなり『ウソ』が多いフィクション化された「龍馬伝」なので気にしないで単純に楽しめば良いのでしょうが・・・・。

でも、わたくし、武市半平太と岡田以蔵の関係には並々ならぬ(?)思い入れがあったので
そこ、とっても不満ですぅ~

と言うのも、

以蔵は土佐尊王攘夷の旗頭・武市先生のことを尊敬しまくり、
武市の言いなりになって何人も何人も人切りをやって
『人切り以蔵』 とまで言われるくらい武市に身を呈してきたのに、
武市の本音は以蔵を剣は立つが教養のない奴とどこか蔑んだ感情があったらしいと言うのが定説らしいですからね~ 

だからこのドラマのイケメン佐藤健・以蔵クンが、どのように、
武市に裏切られたという思いで自白しちゃうのか!
にもって行くのかを楽しみにしていたんです。

それが、武市半平太が良い人で以蔵をかばい大殿様に自白するという
思わぬ展開!!!w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

わたし的には、健クン以蔵が、自分を毒殺してまで土佐勤皇党と自分の意思を守る(?)という半平太に
裏切られた思いで最期には自白をしてしまうけど、
すぐに後悔して「武市しぇんしぇ~(先生)」と泣き叫ぶくらいの演出を勝手に想像してましたからね~

ここが健クンの最期の見せ場!
と勝手に決めてましたのに・・・。

なのに、なんだっちゅうーのよ・・・。 

最後で健クンに、拷問に耐えきれず自白とかいうイメージを持たせたくなかったとか、
最期まで武市を慕う役所の方が以蔵の純粋さを表現できてファン受けが良いと思ったのかな?  

武市に裏切られるという方がもっと悲しくて以蔵・健く~~んって同情しちゃうのに・・・。
う~ん。どぼじて・・・・。(T・T)

だって大森南朋さんの演技する表情って、なんか清廉潔白というよりは
自制に文句あるぜよ!って感じの反逆児っぽい恨みつらみがある表情に見えるのよね~。
わたしの武市のイメージとちょっと違うっていうか・・・。
(わたしの半平太のイメージはもうちょっと気高いイメージなんです。)

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???


でも、まあ怪物容堂演じる、『こんどーまさおみです!』さんの獄中の檻の中での演技というか
『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???

鬼気迫る酔っ払い大殿様が『切腹しいや』とばかり短刀を武市に渡す演出は、
大殿様命の武市と慕われる君主の主従関係・心の中を演出したのだなと
こちらはまあ、許せる演出なのですが・・・。

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???

せっかく福山クンが涙の演技を見せてくれたのに、
武市のみが(大森さんの顔に合わない)いいところ持っていっちゃって、、、、
ドラマ見ながら「それ、事実と違うだろ?」という心の中のわたしが語るのです。

よって、タオルを用意していたのに泣けなかった・・・。


でも思わずワンシーンのみ力入って涙こみあげてきたシーンがあります。

切腹で腹を掻っ切る半平太に留めの首を落とすシーンで
まちいや!! と
武市は三文字切り切腹
をして見せます。

あれは中央・上下と三回腹を斬るようで、
かなりな強い覚悟が無いと痛くて出来ないそうです。
っていうか半平太しかやってないのかも・・・。

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???

今回は最期まで武市半平太こと大森南朋さんに花を持たせた演出でしたね。
(妻・富役の奥貫薫さんの演技、乙女ネエやの寺島しのぶさんの演技も上手いな~と感情移入出来ましたが・・・。)

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???

ああ、でも半平太の最期は見せ場があったのに
健クンはお岩さんのように腫れたお顔で血の通った温かい最期の涙を
見せるに留まったの・・・。

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???


うううぅ・・・・。可哀相・・・。



まあ、私がちょこちょこ不満を漏らしても『龍馬伝』の2部はこれで終り。

『龍馬伝』 ここまで拡大演出して良いの???

来週から第3部「龍馬ビジネスマン使用」に突入です!!

まだまだ楽しませてもらいます♪








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Posted by アクエリアス at 00:45│Comments(2)映画・ドラマ
この記事へのコメント
歴史ドラマは毎回そうですが・・・
いつも女房に怒られます

フィクションとノンフィクションですよね
「おいおい・・・」「まじかよ~」「ちがうだろ~~」
大なり小なり歴史のドラマって脚色が強すぎて、つい突っ込まざるを得なくなります。
で女房に怒られるわけです
「うるさい!!」

それでも息子が大学で家を出たので大分静かになったとは思うんですが・・・。
なにせ我が愚息 物心ついた頃より
戦隊もの<水戸黄門
てくらい時代劇・歴史好きな坊主だったので。

割り切って見るしかないですね。

こんどうさんは・・・
未だに
ピアノの上で猫ふんじゃった・・・・
のイメージが強い私には
「げいかいすいこう」のイメージが中々定着しません

切腹は・・・・
普通の切腹すら想像できない私は
サムライってのは・・・と思いつつ
三島由紀夫ってすごいというか・・・どんな精神力だったんじゃ・・・って
思っちゃいました。
Posted by naga at 2010年07月13日 23:36
nagaさんは男性の方だったのですね。^^;

本当に歴史物ドラマはどこまで本当かどこまでがウソなのかなんにも知らないとつい信じてしまいそうです。

今の水戸黄門様なら作り話と明らかにわかりますが、
それでもわたしは小さい頃は黄門様は助さん角さんつれて世直しの旅を続けていた方だと思っていました。^^

おもしろければそれも良しなのでしょうが、
今回の「龍馬伝」、武市の最期にわざわざ龍馬を土佐に帰らせてまで
見せ場を作る必要があったのかな~~?
とわたし的にはかえってしらけました。

でね、やっぱり画面にコーンスターチをモクモクと焚くのは止めて欲しいな~~
思わず目をこすりたくなるんです。
あれ、お年寄りで白内障の方にはさぞかし見えずらい画面だと思うんですよね。
あの煙が目障りで見難くてとっても不快。

ああ~ごめんなさい。自分の言いたい放題でした。(笑)

こんど~~さんの容堂公の怪演は好きなのですが、
なんせ実際の年齢よりおじいさん過ぎていまだに「なんでこんなに爺なんだ~~」って思いです。

ちなみにゲゲゲの女房の水木しげる役の向井クンも若すぎていまだに馴染めません(^^;
どう見ても奥さん役の方が年上に見えるし、向井クンの実際の年齢より若く見えるくらいですもん。

とまあ、言いたい放題言わせておくといつまでたっても止めれませんのでこの辺で、、、(笑)

nagaさん、これからもドラマ楽しみましょう~~♪
Posted by アクエリアスアクエリアス at 2010年07月15日 19:00
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