『NCS』表色系 前半

アクエリアス

2009年11月26日 12:41

色を表わすシステムには顕色系混色系と大きく二通りあります。

その違いはここクリック

今日は顕色系の中からNCSをご説明いたしますね。^^
NCS(Natural Color System)はスウェーデン工業規格に制定されている表色系です。



まずは「へリングの反対色説」の説明から・・・。

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<へリングの反対色説> 
(へリングのはんたいしょくせつ)

      

19世紀、ドイツの生理学者へリングが1874年発表提唱した色覚説です。
色の基本感覚として赤―緑、黄―青、白―黒の3組の反対色を仮定した。(6主要色)
6主要色は、ヘリングの心理四原色であるの4色の有彩色に、という2色の無彩色を加えた色である。

へリングは網膜から送られた光の信号に赤―緑ユニット、黄―青ユニット、白―黒ユニットがあると仮定し、それぞれのユニットは光によって、+と-という化学的変化を起こすと考えた。赤、黄、白は+の感覚を、緑、青、黒は-の感覚を、もたらす。

白―黒ユニットは明度に対応し、
赤―緑ユニット、黄―青ユニットの+・-の組み合わせにより、さまざまな色相が知覚されるというもの  。

例えば、赤―緑ユニットから-の信号を、黄―青ユニットから+の信号が出力されると、色相は黄緑として知覚される。



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ではいよいよNCSです。

ヘリングの反対色説に基づく6主要色である
白(W)、黒(S)、赤(R)黄(Y)緑(G)青(B)
に基づき、それぞれに対する類似度(各原色がどのくらい含まれているか)である
w、s、rygbによって色は表示される。

※ 黒(S)は、スウェーデン語で svart だから。
 (↑わたしはスェ―デン語など知らないので正確にはなんと発音するのかわかりません。(^^;
黒なので暗いしシャドーのSと覚えています。 ガハッ^^;)
 


色空間はオストワルト表色系に似ているが、オストワルト表色系は回転混色による心理物理的な混合比で色を表示しているのに対して、NCSは人間の目で感じられる基本色の割合(心理的な尺度による知覚量)で表示している。

したがって、任意の色(F)はこれらの主要色への類似度(w、s、y、r、b、g)で表示される。

類似度とは、よーするにw、s、y、r、b、gの6つ感覚においてどれがどれだけ感じられるかの%量を示します。)

F(色) = w + s + y + r + b + g = 100%

色みを c(クロマチックネス) = y + r + b + g  とまとめると


(*ここでは色を100%で表わすということをまず頭に入れてください。)

NCSはオストワルトと同様に明度や彩度という概念はなく、明度は「理想的な黒への類似度(w)」、彩度は「理想的な色への類似度(c※)」で表す。
※ c は「クロマチックネス」 で、白とも黒とも類似性が全くない、理想的な色との類似度

感覚的な例えなのですが、wとsの割合で「明度」が分かり、c(クロマチックネス)で色み量「彩度」が分かります。


● 等色相面と色表示

NCS等色相面では、
「黒への類似度(s)」
「クロマチックネス(c)」
「色相(Φ)」

を連記して色を表示する。

sc-Φ

ちなみにΦはフィーとかファイと読みます。(わたしは団子と呼んでいますが。(笑))

0の場合は「00」、クロマチックネスが100の「純色」の場合は「c」で表示し、表示されない白への類似度は、100から黒への類似度とクロマチックネス数値をを引いて求める。



● 色相環 (ここは色相のみについての説明です。)

色相はΦ(フィー)といい、6主要色の黄(Y)、赤(R)、青(B)、緑(G)が色相環を4等分した位置に置かれ、隣り合う2色に対する類似度で%で表示される。

中央の数字は後ろの記号で表される色への類似度を表し、表示順序は決まっていて、逆になることはない。(Y → R → B → G)
4色のうちの1色だけに近似する場合は、「Y」のように一文字だけで表示される。  




ここは色相Φに関するところですが、

F(色)=W+S+C の

c(クロマチックネス) = y + r + b + g にも関係するところです。  

ここは分かりづらいかもしれないので後で書きくわえますね。


● 色表示
(ここは実際にNCSで使われる数字や記号を使って色をどう表示するのかの説明です。)






ここまでで3時間かかりました。(苦笑)
もう仕事の時間なので止めます。
〆を書いていませんが、勉強されている方はおおよそ意味が分かるはずです。
また追記するかもです。

受験される方はまた覗いてね。分からないことがあれば書き込みして下さいね。^^

では~~~~ (^0^)/


































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