タチアナ・タラソワと浅田真央選手のバンクーバー『鐘』
バンクーバーオリンピックの熱冷めやらぬアクエリアスです。
わたしは真央ちゃんのこのポーズを忘れることはないでしょう。
浅田選手が小さい頃から夢であり目標としてきたオリンピックでの金メダル
ここ1~2年の真央潰しとも取れるようなルール改正の中で、私たちが知るよりもずっとずっとずっといろいろな情報と周りからの圧力を感じながら、それに耐え信念を曲げずに「負けない!わたしは勝つ」と信じて、
乗り越えチャレンジしてきた浅田選手とタラソワだったのだろう
と毎日そのことばかり考えて眠れぬ日々を過ごしています。
追う立場でのフリーの演技に入る直前の浅田真央
ただならぬ緊張感と闘士の中で糸がピーンと張り詰めた空気を写真からでも感じます。
キムヨナの残した余韻をフリ払うかのように
イヤホンから聞こえる音だけに集中して小刻みにジャンプしてよけいな『気』を払っているしぐさ。
わたしにとっては大相撲の千秋楽、お互い全盛期のころの貴乃花と朝青龍が(ありえない設定だが、)
まるで全勝優勝を賭けての優勝決定戦、仕切りは時間いっぱい、待った無しって感じの空気感。
TV前のこっちが力入りすぎて血管切れて死にそうです。
そして始まった浅田のオリンピック
『バンクーバー・浅田真央の鐘』
成功!
こちらの緊張をよそに
3アクセルをなんなく決めてくれました。
次は3A+2トウループのコンビネーションジャンプ
成功!!
世界初フリ―で3Aを二つ決めました!!
次の 3FI+2L も難なく成功!
フライイングシットスピンに、スパイラル シークエンス いいです!
レベル4
ここで地鳴りのような歓声が!!
見ているわたしたちを代表するような力の入ったタラソワコーチの手!!
その次の3Lジャンプも難なくこなし、ここからは後半。
次は3FI+2L+2L コンビネーションジャンプ 後半のジャンプは基礎点が上がります。
いつもなら何も考えることなく跳ぶ3FI+2L+2L なのでしょうが、ここで思わぬミスが!
ここで『金メダル』への点数を意識しすぎたのでしょうか?
このあと決定的な不運が!!
ああーー神よ!
しかし彼女はすぐに気落ちを切り替えました。
浅田選手ステップ中のタラソワです。
もう、自分の持てるあらん限りの力を浅田選手に注ぎ込んでいるかのようでした。
そして、彼女は『バンクーバーの鐘』
『警鐘』を天まで響き渡らせた!
美しい
何度見直しても力入ります。
何度見直しても神の存在を感じます。
何度見直しても貴女の存在に『ありがとう』と思います。
なぜ、タラソワがこの曲を選んだか、なぜ浅田選手が最後までこの曲にこだわったか。もっと軽やかな曲だったら安心した『金』を貰えたかもしれないのに。
神の演出は時にして残酷でもっとも意味深いのか?
ラフマニノフの『鐘』についてはどんな意味の曲なのかわかっていませんでしたが、興味深いサイトを拾ったので読んでみてください。
ピアニスト 山形リサのブログ/ラフマニノフの『鐘』について記事
あるラジオ番組で、現地レポートしている記者の方がこのような表現をされてました。
「キムヨナ選手(のフリー演技)は本当にパーフェクトで『完成された美術品』を見ているようだったが、
浅田選手の演技はまるで『彫刻』から手が伸びてきているような迫力があった。」と
浅田真央選手 タチアナ・タラソワコーチ
本当にお疲れ様。
本当におめでとう。『鐘』一生忘れないと思います。
そして銀ならず、正々堂々のプラチナメダルを持ち帰ってくれて『ありがとう』
ソチでの『金』
応援します!
これ見て泣きました。
はぁ~でもこれで私のバンクーバー応援記がやっと終わりそうです。^^;
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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